読書感想文「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?」
やっけん@溶連菌です。
年初から病気のため家にいる時間が長く、読書が順調に進んでいます。
今日読み終わった本の紹介。
- 作者: 林總
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2006/09/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 15人 クリック: 154回
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評価:★★★★★
とても面白かった。
祖父の急死により突然会社を経営する事になった経営素人が、
経営コンサルタントの助けを得ながら会社を持ち直していくという内容。
会計を活かした経営手法について、分かりやすく書いてある。
以前紹介した「なぜおいしいアイスクリームが売れないの?」では、工場長が品質+チームワーク重視で工場を立て直すという話だった。
今回の本はより高い視点で話が展開される。
そのため、現場での話はほとんど出てこない。
リストラを断行したことや、経営方針の変更を部下に納得させることなどには触れていない。
常に会計を手がかりに経営状態を良くすることに主眼を置いている。
また粉飾決算の見破り方などにも言及しており、非常に面白い。
会計コンサルタントとの相談会は月に1回×12回(1年分)行われ、
各相談会で本の1章となっている。
章が終わるごとに解説が入っているが、
今回は解説は読まず、物語だけを一気に読むことにした。
あまり最初から難しい言葉の意味や計算方法の部分を読んで、読むモチベーションが下がる事を避けたかったからだ。
少しだけ解説を読んだが、中にはライブドアが行った違法処理の解説や
カルロス・ゴーンが会計のプロであり、会計的に高度な手法を使って
日産を立て直したことについても触れていて割と面白そうだ。
基本的に通勤の電車内で読んでいるのだが、今日最後の方を読んでいるところで
最寄駅についてしまい、続きが早く読みたくて家まで走ってしまった。
その時にそもそも読書についての考え方や本の評価基準について考えたのだが、
それはまたの機会に書くことにしよう。
私の場合、簿記3級の勉強をした時に会計について学び、
今でも経理処理をする時にその時の知識は活かされているが、
例えば株を買う時にBSやPLから会社の財務状況が分かるまでには至っていない。
今回の読書をきっかけに、ケーススタディとして株を買う際に
その会社の財務諸表を見ることをやってみようかなぁと思う。