読書感想文『相対性理論と量子論』

大学の頃から興味を持っている相対性理論関連の本について。

平塚のコンビニでこれから乗る電車で読む本を買おうと思っていた時に見つけた本。
同時に『宇宙と太陽系を楽しむ本』を買った。
1冊500円ととってもお買い得!

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評価:★★★★☆(微妙!4.5くらい。)


大学の頃情報学科に所属していたのだが、情報科学が一番苦手だった。
高校の頃から数学・物理が大好きだったのだが、数学・物理ではご飯食べていけないし、産業としては伸び盛りなIT関連がいいかなぁという想いから情報学科を選んだわけだ。
とはいえ、やはり苦手なものは苦手で、情報関連の科目はよく分からず、レポートも友達に写させてもらう始末だった。


だが、数学・物理の授業はものすごく面白くて、いつも授業の時は一番前の席に座り、必死でノートを取って、授業のあとには教授に分からなかったところを聞きに行ったりしていた。
情報学科で数学に興味を持つ生徒は珍しいようで、教授もよく話を聞いてくれて、12時に授業が終わってからお昼休み返上で、1時間話し込んだりしていた。
その頃は線積分がよく分からず教授に話していたのを覚えている。


で、ふとしたときに相対性理論て何だろうと思ったわけである。
アインシュタインほど、「有名な物理学者なのに何をしたか知られていない人」も珍しい。
ニュートンが発見した法則は物理が苦手な人でも知っているが、アインシュタイン相対性理論を説明できる人は稀だ。
だが、あいにく情報学科に所属していた私には大学で相対性理論が学べる機会がなかった。
そのため、仕方なく独学で勉強をし始めることになった。


何冊か相対性理論関連の本を読んだが、この本はなかなか良かった。
何が良いかというと、読みやすさと値段の安さである。
相対性理論などというとっつきにくい分野を分かりやすく説明させる為に、シャーロックホームズを登場させ、なるべく読者に分かりやすく話を進めることを心がけている。
物語の導入は探偵を引退したホームズが光の性質に関心を持つことから始まる。
その後、ワトスンとの光の性質に関する議論を読んでいくうちに相対性理論の本質が分かってくるようになっている。


相対性理論について知識がない人でも読みやすいので、興味がある人はこの本から始めると良いと思う。
ブラックホールって何!?とか、原子力発電所ってどうやってエネルギー作ってるの!?とか、カーナビに相対性理論が使われている、とか意外と身近な雑学にもなって、飲み会の話のネタにもなる。


しかも500円と安い!なんでこんなに安いのだろう。
技術の進歩のため、なるべく多くの若者に読んでもらうために価格を安くして国が補助でもしているのか!?
ってそんなわけないと思うけど、この安さはほんとに驚き。
500円なら絶対買ってみて損はない!!