読書感想文『ハイ・コンセプト』

今日から遅めの夏休みで、一週間お休みです。
今日は11時くらいに起きて、お昼にラーメンを作って、大掃除しました。
最近本を買い集めているせいで部屋の中に本が散乱していたので、一気に片付けることに。


で、昔読んだ本たちが出てきたので、最近書いていない感想文でも、とPCを立ち上げた。



ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代



評価:★★★★☆


今までの経済史を振り返ってみると、以下の歴史を経ている。
・第一次(農業、漁業、林業など)産業の時代
産業革命による大量生産時代
・IT革命による情報化産業時代


現在ではITバブルも崩壊し、今後どのような世界になっていくのか?ということに対する見解を著した本。


著者の言うところ、次は「コンセプト」の時代になるそうだ。
「デザイン」「物語」「調和」「共感」「遊び」「生きがい」の6つが重要とのこと。


読んだ感想としては、内容にはとっても納得したし、必読の本だと思う。
6つの項目についての説明後、それらがなぜ重要かを具体例を挙げて説明しているのだが、もともといい意味でも悪い意味でも影響されやすい性格の私としては、説明がちょっとくどかった。


個人的には、情報化社会の次は、第一次産業がまた注目されるのではないかと予想していたのだが、確かに「コンセプト」の時代が到来するかもしれない。
最近(ちょっと古いかもしれないが)は、「マッシュアップ」という言葉がよく使われている。
これは著者の言う「調和」「遊び」の表れとも受け取れる。
また、物があふれるようになり、好きなものには大金を使うが、興味がないものは極力お金を使わないというお金の使い方の二極化(ベンツで100均に買い物に行く)を考えると、「デザイン」「生きがい」の要素を感じる。
そのほかの例を考えれば確かに6つの要素は今後重要になってくるのではないか。


ただ、近いうちに(もう表れ始めているが)、一次産業が注目されてくると思う。
本当に美味しいお酒、野菜などが手に入らないことなど、まさにその表れではないか。
本当に良いものを作る農家や商売人、個人営業者が裕福になれる時代が来ると信じている。


個人的には本物の仕事、文化的な取り組み、お客様とのコミュニケーションを生きがいにしていきたい。